ブータン Bhutan
GNH 世界一を目指す国
GNH=Gross National Happiness (国民総幸福量)

キチュ・ラカン(Kyichu Lhakhang)

キチュ・ラカンは、ブータン最古の寺院と言われています。
チベットを統一したソンツェン・ガンポ王(627-650)が、魔女の力を封じるために置いた108の寺院の一つとされ。魔女の左足のツボに当たるといいます。7世紀のことです。ブータンの名が最初に出るのが、この言い伝えなのです。
歴史的には、13世紀頃まで、遡れるといいます。真偽はともかく、ブータン人にとって重要な霊場に違いありません。
国王も参拝に訪れますが、ここで、かつて暗殺未遂事件なども起こっています。

山村の中に、金色に光る屋根が見えました。
キチュ・ラカンです。ちなみに、ラカンは、寺院の意味です。
思ったより、小さなこじんまりしたお寺でした。
三層の屋根のお堂が二つつながっているのがわかります。
左手前には、チベット風仏塔(チョルテン)がありました。
ここが中庭になります。正面にミカンの木がありますが、このような高地にミカンがなること自体、聖なる力によるものとのことでした。
右側が入り口になっていて、旧堂には、弥勒菩薩、十一面観音等が並んでいます。さすが、装飾類も見事なものでした。
新堂は、1968年に建立されたもので、巨大なパドマサンババ(リンポチェ)像が安置されています。ターラ像も安置され、ザ・密教の世界です。
周りには、マニ車が並んでいました。